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ためになる!? はがきの豆知識

WordとExcelで年賀状を作る!宛名印刷から文面まで簡単!

普段はメールやSNSでやり取りをしていても、やはり年賀状や暑中見舞いといった季節のごあいさつは、はがきで出したいもの。そうは思っていても、「宛名書きが面倒!」「ワープロソフトの使い方がよく分からなくて・・・」と、つい作成が後回しになり、年賀状を出すのがいつもギリギリになってしまう方も多いのではないだろうか。
そこで今回は、「Microsoft Word(ワード)」と「Microsoft Excel(エクセル)」を使った年賀状の宛名印刷の仕方を紹介する。Office系のソフトに慣れていない人でも分かりやすいよう、順を追って説明するので、ぜひ参考にしてほしい。もっと簡単に早く作業をしたい、という方には有料の年賀状ソフトやサービスを検討してみてもいいだろう。

※OS:Windows 10、 Excel for Office 365、Word for Office 365を使用した場合の操作

【宛名印刷】年賀状作成の手順 その①

Wordの「はがき印刷ウィザード」を起動させる

すでにExcelで作成した住所録が手元にあるという人は、その住所録を利用することもできる。その場合、シートの1行目は、宛名に差し込む「フィールド名」を入力しておく必要がある。このフィールド名がWordの「はがき印刷ウィザード」で使うフィールド名と異なると、うまく宛名印刷できない場合があるので注意が必要だ。
そこで、ここでは、Wordの「はがき印刷ウィザード」でExcelシートを新たに生成し、そこに宛名データを入力していく方法を紹介する。

1.ワードを立ち上げたら、画面上部の「差し込み文書」タブをクリックする。次に、「作成」グループの中の「はがき印刷」をクリック。出てきたリストから「宛名面の作成」を選ぶ。

2.「はがき宛名面印刷ウィザード」のウインドウが立ち上がる。順を追って、操作を進めていこう。

【宛名印刷】年賀状作成の手順 その②

Wordの「はがき印刷ウィザード」で情報の設定を行う

1.はがきの種類を選択する
年賀状は、郵便番号の入力位置などが通常のはがきと異なるので、ここでは必ず「年賀状/暑中見舞い(Y)」を選択する。「次へ(N)」をクリック。

2.縦書き/横書きを指定する
縦書き または 横書き どちらかを指定してクリックする。ここでは、縦書きを選んだ場合で説明をする。選択したら「次へ(N)」をクリックする。

3.書式の指定をする
「宛名/差出人のフォント(O)」のプルダウンから、お好みの字体を選択する。縦書きの場合、番地の書式が選べるようになっているので、必要であればチェック欄にチェック印を入れる。選択したら「次へ(N)」をクリックする。

『筆まめでぃあ』からの、ワンポイントアドバイス

2で、「縦書き」を選択した場合は、[宛名住所内の数字を漢数字に変換する]、[差出人住所内の数字を漢数字に変換する]のどちらもチェックしておくと、全体に統一感が出て、見栄えが良くなる。
2で、「横書き」を選択した場合は、上記のどちらもチェックを外し、アラビア数字で印刷されるようにするのがおススメだ。

4.差出人(自分)情報を入力する
年賀状の差出人の欄に、自分の住所氏名などを印刷をしたい場合は、□にチェックを入れ、以下の情報を順番に入力していく。終わったら「次へ(N)」をクリックする。

5.差し込み印刷を指定する
既に住所録データがある場合は「既存の住所録ファイル(L)」を、新規で作成する場合は「標準の住所録ファイル(M)」を選び、「ファイルの種類(T)」からMicrosoft Excelを選択し、「次へ(N)」をクリックする。

6.ウィザードを終了する
ウィザードの終了画面が現れるので、「完了(F)」をクリックして終了する。
はがき宛名面印刷ウィザードが終わると、年賀状の宛名面が表示され、相手の郵便番号・住所・氏名、差出人の郵便番号・住所・氏名が、どの位置に印刷されるのか確認できる。確認したら、「OK」をクリックする。
※位置の微調整などは、後で行うことができる。

7.Wordを終了する
いったん、ファイルを保存してWordを終了する。

【宛名印刷】年賀状作成の手順 その③

住所録(宛名データ)を作成する

Wordの「はがき宛名面印刷ウィザード」で読み込む宛名データを、Excelで作成する。

1.「標準の住所録ファイル」を開く
手順②の5で指定した、「標準の住所録ファイル」を開く。ライブラリ→ドキュメント→My Data Sourcesに保存されている「Address20.xlsx」が、標準の住所録ファイルとなっている。

2.データを入力する
表示された各項目に沿って、順次データを入力し、年賀状を送付する人の住所録を作成する。

3.住所録ファイルを保存する
データをすべて入力し終わったら、ファイルを上書き保存する。

【宛名印刷】年賀状作成の手順 その④

宛名面のレイアウトを調整する

入力した住所録情報が、宛名面にどのように印刷されるか確認する。必要に応じて位置の調整などを行う。

1.手順②の7でいったん保存しておいたWordのファイルを開く。「この文書を開くと、次のSQLコマンドが実施されます」と書かれたウインドウが開くので、「はい(Y)」を選択する。

2.③で作成した住所録のデータが、宛名面に反映されたものが表示される。「はがき宛名面印刷」タブの「データ」にある三角印のボタンをクリックすると、住所録に入力した宛名データを一つ一つ確認することができる。

3.表示されている文字列の位置や大きさを修正したいときは、細い線で囲まれた枠(フィールド)をクリックして選択状態にし、位置を移動させたり、枠の大きさを調整したりする。詳しくは、「文字ワク調整」のページでも説明しているので、参考に。

【宛名印刷】年賀状作成の手順 その⑤

宛名を印刷する

住所録データの宛名を印刷するには、通常の印刷操作ではなく、「はがき宛名面印刷」で行う。

1.まず「はがき宛名面印刷」のタブを開く。

・表示されている宛名のみ、印刷したいときは、「印刷」→「表示中のはがきを印刷」をクリックする。

・住所録全体を印刷したいときは、「印刷」→「すべて印刷」をクリック。必要に応じて、印刷するデータを選択してから、「OK」ボタンをクリックする。

2.印刷が開始する。プレビュー画面は出ないので、印刷操作を行う前に確認したり、試しに要らないはがきなどに印刷してみたりするとよい。

【文面】年賀状作成の手順 その①

文面の作成

宛名を印刷できたら、次は文面の作成だ。
Wordを起動して「白紙の文書」をクリックし、タブの中から「差し込み文書」を選択しよう。その中にある「はがきの印刷」というボタンをクリックすると、下にメニューが表示されるので、「文面の作成(D)」を選択すれば良い。

もし、はがき印刷のボタンがなければ、「作成」というボタンをクリックすると、「はがき印刷」→「文面の作成(D)」と選べる。

「はがき文面印刷ウィザード」の起動後、文面を選べる画面になったら、「年賀状」が指定された状態で次へ進もう。

【文面】年賀状の作成手順 その②

レイアウトを選ぶ

年賀状のレイアウトを選べる画面に進むので、気に入ったものを選んで次へ進もう。4種類のタイプで絞り込むこともできる。レイアウトは「戻る(P)」ボタンでいつでも選び直せて、ウィザードを終了して保存した後なら微調整が可能だ。

【文面】年賀状の作成手順 その③

題字とイラストを選ぶ

「題字」とは、「頌春」や「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」など、年賀状でひと際目立つ最初の挨拶だ。前の画面で選んだレイアウトによって、選べる題字の種類やデザインは異なる。好きなものをクリックして選択したら次へ進もう。

イラストは、新年の干支をモチーフにしたもので、数種類の中から選べる。

気に入ったイラストがなければ、自分で用意した画像を使うこともできる。

イラストを右クリックし、「画像の変更」を選択すると「画像の挿入」と表示される。そこでファイルやOne Driveから参照したり、Bingから検索したりすると、画像の一覧が表示される。あとは差し替えたい画像を選んで「挿入」ボタンをクリックするだけだ。

また、一旦ウィザードを終わらせてもWordの文書として保存されるので、再度開けば編集できる。

『筆まめでぃあ』からの、ワンポイントアドバイス

年賀状に写真を使うときは、印刷した後で想像していたのと違う仕上がりになりがちだ。きれいに仕上げるには、撮影時に以下の点をチェックしよう。

1.画像サイズ
元のサイズが小さいと拡大したときに画像が粗くなってしまうため、最低でも3M(2048×1536)以上に設定しよう。

2.光の当たり方
逆光だと顔に影ができてしまい表情が分かりにくいため、人物は光が当たっている状態で撮影するのが原則だ。特に数人で一緒に撮影するときは、全員に光が当たっているか確認しよう。

3.背景色
被写体と背景色が同系色だと、写真にメリハリがなく、印刷しても全体的に暗く見えてしまう。濃淡がはっきりするように背景色を選ぶのが基本だ。

【文面】年賀状の作成手順 その④

あいさつ文を選ぶ

次の画面では、あいさつ文を選べるようになっている。年賀状を送る相手を考えて、適切なものを選ぼう。あいさつ文も、ウィザードを終わらせて保存した後に再度開ければ編集できる。年号は選択したものが文末に挿入される仕組みだ。

『筆まめでぃあ』からの、ワンポイントアドバイス

ウィザードで選べるあいさつ文は、送る相手によってふさわしくない場合もある。失礼がないように、適切なものを選ぼう。以下の文例を参考にすると良いだろう。

1.幅広く使える
・旧年中はお世話になりました
 本年もよろしくお願い申し上げます
・明るく楽しい一年でありますように
 今年もよろしくお願い申し上げます

2.目上の相手
・旧年中は大変お世話になりありがとうございました
 本年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
・謹んで新年のご挨拶を申し上げます
 皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます

3.友人
・昨年は大変お世話になりました
 今年もたくさんの幸せが訪れますように!
・旧年中は大変お世話になりました
 お互い良い一年になるよう頑張りましょう

【文面】年賀状の作成手順 その⑤

差出人の住所を入力する

ウィザードでは、文面の中に「差出人情報」を印刷できる。必要な情報を入力すれば、レイアウトは自動だ。「差出人を印刷する」にチェックを入れなければ、文面には印刷されない。入力が終わったら次へ進もう。

【さいごに】年賀状の作成手順 その⑥

文面のデザインを調整する

最後の画面で「完了」ボタンをクリックすると、設定した内容で文面のデータが保存される。再度Wordで開けば編集が可能なので、デザインを確認し、必要に応じてフォントの変更やイラストの差し替え、位置の微調整などをしよう。

『筆まめでぃあ』からの、ワンポイントアドバイス

年賀状にもっとこだわるなら、画像やフォントを工夫したい。

画像であれば、必要な部分だけ切り抜いたり、フィルタをかけたり、レタッチをしたりするなどだ。

フォントであれば、手書きのような雰囲気があって、かつ個性も感じられるのが良い。例えば以下のフォントだ。

・ARペン行楷書体M
・AR祥南真筆行書体M
・ARなごみPOP体BO4
・TA演芸筆
・チハル体

WordとExcelでも、それなりの年賀状はつくれるが、デザインやフォント、レイアウトには限りがある。こだわるならば年賀状ソフトでつくるのがおすすめだ。

「筆まめ」なら、約45万点のイラスト、160書体のフォントから選べるので、気に入ったものが見つかるだろう。また、フィルタをかけたり、コラージュしたりするなど画像の加工も簡単だ。筆まめの詳しい情報については、こちらを参照。

まとめ

住所録データは、一度作っておけば、その都度作成しなおす必要はない。データを更新していけば、宛名不明で年賀状が戻ってきてしまう心配もなくなるだろう。WordやExcelは、慣れてしまえば操作の簡単なソフトなので、比較的スムーズに宛名印刷をすることができる。とはいえ、住所録のリストが多い人は、入力にも時間がかかる。年賀状やあいさつ状を出すときは、時間や日程に余裕をもって準備をしておこう。

『筆まめでぃあ』からの、ワンポイントアドバイス

差出人のところを家族の連名にしたり、相手によって差出人の名前を変えたりすると、レイアウトの調整が必要になってくる場合がある。WordやExcelは、宛名書き専用のソフトではないので、初心者にとっては、作業が少し複雑に感じられるかもしれない。
もっと短時間で簡単に作業するなら、年賀状ソフトが便利。直感的に使える、分かりやすい年賀状ソフトをおすすめする。

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